甘い執事の思うがまま。




最初は眠れないかもと心配だったけれど、知らぬうちに眠っていた私。

ただ、長い時間お昼寝していたせいで、眠りは浅かったようで。


「……ん」

夜中に、ふと目が覚めてしまった。
こんなこと、いつもはないというのに。


夜中に目を覚めることがない私は、戸惑っていた。


常夜灯だけが唯一視界を確保する光で、部屋は暗くて静か。

それが怖くて、途端に寂しさに襲われる。


時計を確認すると、深夜2時を過ぎたところだった。

最初のうちは眠ろうと思い、ぎゅっと目を閉じていたけれど、まったく眠れそうになかった。


「……拓人」

いつもなら寝るまで拓人がそばにいるのに。
それがどれだけ私を安心させていたのか、今気付かされた。