「暗くなる前に必ず帰るって、私も約束するから!
もう一度、親に頼もう?
それでも無理なら私も美紅の家に行って頼みにいく!」
「そ、そこまでしなくても…」
「だって嫌でしょ?
親に縛られるのなんて。
自由がもらえたら、絶対に楽しいって思えるから!」
裏表のない明るい笑顔。
キラキラと輝くその笑顔が、本当にかわいかった。
親に縛られる……確かに昔から、強制的にたくさんの習い事をさせられ、休む時間もほとんどなかった。
だけど今は昔と違って、自由な時間がある。
ただ外には行けないだけで、昔よりずっと楽しい毎日を送っていた。
だからこそ、これ以上自由を求めていいのかなって、少し不安な部分もあった。



