甘い執事の思うがまま。




「私は光栄なのです」
「光栄…」

「お嬢様のお側に、少しでも長くいられることが」
「う、嘘……」

「本当です」


満面の笑み。
嘘をついているようには見えない。


「私はなるべくお嬢様から離れたくありません」
「そ、そこまで気を遣わなくても」

「本当だから言っているのです。
ですが、お嬢様にとったら迷惑ですよね……申し訳ございません」

なぜか拓人は謝り、頭を下げてきたから、慌てて私は首を横に振った。


「め、迷惑じゃない!」

思ったよりも大きな声が出て、自分でも少し恥ずかしくなる。

だけど今はそれよりも、拓人の誤解を解くのが先。


「迷惑じゃないよ、私……むしろ私だって、いつも寝るまでそばにいてくれて嬉しいの……」


顔が少し熱い、けれど。
今は薄暗いから、きっと顔が赤いとバレていないだろう。