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「お嬢様、まだお勉強をなさるのですか?」
夜の11時頃。
いつもなら寝ていてもおかしくない時間だったからだろう。
執事服を着ている拓人が、心配そうに私を見つめてきた。
もう私たちの関係は、元に戻った。
今は主従関係。
拓人は敬語になり、丁寧な扱いへと変わる。
今の拓人は私に意地悪なんてしない。
「うん、勉強しないと」
「もう十分ではありませんか?」
「もうすぐテストだもん」
「では、わからないところはございますか?」
「ううん、今のところ大丈夫」
高校生になって初めてのテストだから、範囲も広くないし内容も簡単なほうだと思う。
でも、だからこそ気を抜いたらいけないのだ。



