「言葉だけで照れてるの?
本当に純粋だね」
「え、あ……えっと」
「こんな純粋な美紅を、あの男に触れられただなんて考えたくもない」
拓人はそう言うと、自分の口元に私の手首を寄せる。
その謎の行動を見守っていたら……突然手首に、柔らかいものが当たる感触がした。
その柔らかいものの正体は、他でもない拓人の唇で。
キス、されている。
なぜか、手首に。
「た、拓人……!」
慌てて手を戻そうとしたけれど、拓人は私の手首をガッチリと掴むため、離せなくなる。
すると拓人はまたキスを落とす。
くすぐったくて、恥ずかしくて、ぎゅっと目を閉じるけれどそれは止まない。
「も、無理だよ拓人……」
声で訴えると、ようやくキスが止む。
だけど拓人はふっと小さく笑い、その吐息が手首にかかってくすぐったい。



