「なら勉強の続き、しようね」
「た、拓人もしないと……」
「俺はいいの」
「どうして?それじゃあ勉強会の意味ないよ」
拓人は一向に離してくれそうにない。
「何も勉学に励むことだけが勉強じゃないよ?」
「えっ……?」
今、拓人はなんて言った?
よくわからなくて、言葉に詰まってしまう。
「俺は美紅の勉強をしようと思って」
「わ、私の勉強?」
「そう。どうしたら美紅が恥ずかしいと思うのか、どうしたら照れるのか……とか」
「……っ、やだ。
そんな勉強しないで」
そんなの私が恥ずかしいだけじゃないか。
首を横に振るけれど、拓人は小さく笑うだけ。
「拓人、離れて」
「どうして?」
「勉強に集中できないの」
「じゃあ美紅も違う勉強をしようか」
なぜだろう、その言葉に嫌な予感がした。



