甘い執事の思うがまま。




それから勉強を始めて30分ほど経った頃。


「……あの、拓人?」
「どうしたの?」

「その、さっきから視線感じて……何かあるのかなって」


最初こそ勉強に集中していたけれど、ふと拓人からの視線を感じ、それから勉強に集中できないでいた私。

気になったから拓人に聞いてみたのだけれど、彼は至って平然だった。


気のせいだったのかな、と思ってしまうほど。



「美紅は気にしないで勉強していていいからね」
「え……じゃあ拓人はやっぱり私を見てたの?」

「見てたよ」
「どうして?」
「美紅がかわいかったから」

目を細め、笑う拓人。
かわいいと言われて恥ずかしくなり、顔が熱くなった。