数分後、使用人のひとりが丸型の小さなカーペットを持ってきてくれた。
白いテーブルの下に敷くのにはちょうどいい大きさで、そこに私たちが向かい合って座る。
すると先ほどよりもグッとふたりの距離が縮まり、白いテーブルは勉強するのにちょうどいい高さだった。
「うわぁ、今度は近いね」
「そうだね。でも教えやすいな」
「本当?じゃあたくさん教えてもらおう」
「うん、いくらでも俺に聞いて」
拓人とふたり、床に座って勉強するのは新鮮な気持ちでいっぱいになって。
本当に恋人同士じゃないのかなって、錯覚してしまうほど、今の私たちに壁はなかった。
普段は主従関係だけれど、それも嘘なんじゃないかって思いたくなるほど自然だった。
他の人も、こんな感じなのかな?
恋人と勉強するのって。



