次の日は、朝から気分が良かった。


「お嬢様、もう起きておいでですか」
「へへっ、拓人に起こされる前に目が覚めたの」


目が覚めて、日付が変わってるのを見ると嬉しくて仕方がなかった。

今日の放課後、拓人と恋人関係での勉強会が行われる。


デート、とはまた違うかもしれないけれど、それでも恋人のようなことであるのに違いない。

嬉しくて、頬が緩む。


「お嬢様、何やら嬉しそうですね」
「うん!早く今日の放課後になってくれないかな」


だって学校以外でも、執事ではない拓人と接することができるのだ。

また、拓人の新たな一面を知れたらいいのになって思う。


私はまだまだ拓人のことをわかっていないから、余計に。