「じゃあ、勉強会にしよう!
恋人設定だよ?だから、制服のままがいいな」
「ならゲストルームを使用するのはいかがでしょう?」
「ゲストルーム?」
確かにこの家には、来客用の部屋がある。
そこにはお風呂やトイレも完備されており、いわばホテルの一室のような部屋だ。
「はい。ゲストルームにはテーブルやソファもございますので、勉強会という名目でするのならばぴったりかと」
確かにそれはぴったりかもしれない。
ということで、私たちは制服デートならぬ、制服で勉強会をすることになった。
制服というのが重要で、拓人とは恋人関係になる。
それがなんだか楽しみで、ワクワクした。
「なら、明日ね!」
「明日、ですか?」
「うん!学校終わったら、ゲストルームへ直行するの」
テストも近いし、ちょうどいい。
拓人は突然のことに戸惑いながらも、それには了承してくれ、明日が楽しみになった。



