心地よい風が髪をなびかせる。




「いい匂い…」




なつかしいこの香りが琉羽との思い出を呼び起こす。





あと100年か…



琉羽、あなたは…




ううん、次会う時にはもう琉羽じゃなくなってるのか。





ねぇ、あなたの魂は今どこにいますか…?



私を見守っていてくれていますか…?




答えることのない君に、まだ出会っていない君に問いかける。



「100年後、待っててねーーー!!!!」




久しぶりに出した大声はラベンダー色の風に乗り、きっとあなたの所まで運ばれる。