「…ちょっと、ふわり〜!あんま見られると俺も恥ずかしいんだけどっ✩」
人間の姿で照れながらモジモジしているのは結構気持ち悪い。
「まぁいいけど〜。そんなに面白い?」
次から拝観料取ろうかな〜なんて言ってる叶夢をよそに、
朝ごはんの支度へとりかかる。
「そういえば今日って…」
心配そうに私の顔色を伺う叶夢を安心させるよう、できるだけ冷静さを保って
「琉羽の誕生日でしょ?知ってるわよ。」
安心したような顔を浮かべる叶夢。
「まあふわりが忘れるわけないよね〜。ってか、今日も琉羽の夢見てたし☆」
…やっぱ、犯人はこいつか。
やべっという顔になる叶夢だけど、もう遅い。
「見てたし☆じゃないわよ、叶夢が私の夢を覗く時毎回悪夢に変わっちゃうんだから。」
今朝の夢だって、
琉羽は私を拒絶したりなんかしない。
分かってる。