誰かが私の横に立った。 けれどもその人はもう行ってしまった。 残ったのはなつかしい、この香りだけ。 100年前のあの人と全く同じ香りに、思わず泣きそうになる。 「やっと…やっと会えた…」 あなたはまだ私を知らない。 …でも大丈夫。 私はあなたを覚えてる。 今度は絶対にあなたを守ってみせる。 ラベンダー色の風が私の頬を撫でてまた空へ。