髪の毛は黒く、目は銀色だったけど、この子に違いない。



どこかであったことがあるのか…?




「おっ!こんな所にいたのか〜。探したぞ、如月!」



突然聞こえた先生らしき声に僕はとっさに彼女を隠した。




「どうされたんですか?」



「実は、入学式の答辞のことでちょっと打ち合わせをしたいんだが…。今、平気か?」



…今か。



あの子が気になるけど、しょうがないな。



「大丈夫ですよ。」



「ありがとな〜!さっすが如月だ。」



そして、僕はその場を離れた。