だめだ。


これだけは決して無くしてはいけない。
傷つけてもいけない!





まるで、スローモーションのようだった。




僕はただただペンダントを追って身を乗り出す。




手の中にペンダントを掴んだ感覚に安心していると、今度は体が宙に浮いた。



…ここ、2階じゃん。



「うわっ!!!!」



盛大な音とともに、僕はそのまま校舎の周りの茂みに突っ込んだ。