「…東雲…ふわり…」 何だろう。 すごく昔に、どこかで聞いたような気がする。 なんか、胸のあたりがきゅうっとなってとても切ない。 名前だけでこんなにも胸が締め付けられるものなのか…? 気づいたら僕は、首にかけたペンダントをぎゅっと握りしめていた。