駅に着くと人波の中に
遥希と蒼志が見えた。

結月と紗凪に気付き手を振る。

ーー蒼志くんだ…

結月は胸が痛くなった。


遥希と紗凪が
『今日もアレ歌ってよー!』
『よし、まかせとけ!』
盛り上がりながら並んで歩く。


必然的に
結月と蒼志は並んで歩いた。

人が多い駅前のため
肩が触れるか触れないかの近い距離。

結月は蒼志のいる左側が
くすぐったかった。