好きな人とお兄ちゃん

家に帰ると
まだ結月はプリプリと怒っていた。


『おかんーーー
結月が反抗期ーーー!』


叶月が冷蔵庫を開けながら母に言った。


『うっさいわね!
あんたいい加減妹離れしなさいよ!』

とチョップされていた。


『俺が認められるような男が出来たらね!』

叶月はソファにパフッと座ると
テレビの電源をつける。