『ナンパしてたの?』 『ちがーう! 声かけられてたのこっち!』 『人の恋路は邪魔するくせに…』 『ん?なに?』 『なんでもないよ!!』 結月はプイッとそっぽを向き 歩き出した。 『結月ー待ってよー お兄ちゃんは結月が1番だよー』 的外れな答えをする叶月に 『違う!むしろ1番じゃなくていいの!』 結月は頰を膨らませた。