『でも結月、キレたらダメだよ。』

叶月が結月の頭を撫でると

『ごめんなさい。気をつける…』

結月が言った。


ーー俺がいなかったら
あの男、結月に返り討ちにされてただろうな…
結月を止めてやったんだから
逆に感謝して欲しいわ…


叶月は
キレると周りが見えなくなる
結月を守るために
男に飛び蹴りしたのだった。


ーーあの時、結月達に気付いてよかったー!


自分が行かなかった時の事を想像して
ちょっと恐くなった。