『もう!みんな待ってるよっ
紗凪と帰るから、バイバイ!』


結月は叶月に無理矢理背を向け
紗凪の手を引き歩き出した。


結局角を曲がるまで
叶月は結月を見守っていたが…。


まだ人が賑わう道を
紗凪と結月の家に向かって歩く。


『話せてよかったねー結月♪』

『うん!!
名前呼ばれたのー!一番に話せたの!
やばいよー!!紗凪のおかげだよー!
ありがとうー!』

結月は嬉しくてピョンピョンと飛び跳ね
紗凪に抱きついた。