『あれ、蒼志くんじゃない?!』



その紗凪の言葉に
一瞬にして目が覚めて
心臓がドキドキと鳴る。


結月は叶月には目もくれず
人混みの中、蒼志を探す。


ーーいた!!


寒そうに
体を丸め、友達と楽しそうに話す
蒼志が目に入る。