好きな人とお兄ちゃん


ソファに結月が腰掛けると
蒼志も疲れた顔をしていた。


『蒼志くんも無理しないでね?』

結月が耳元で蒼志に言う。

そして不意に蒼志が振り向く。


ーーデジャブ…!!


近い顔の距離に
結月は思わず赤面する。

パッと蒼志が顔を背け
頭を抱えた。