『なになに?』


紗凪が携帯を覗き込むと
ニヤニヤと笑った。


結月が蒼志の方を見ると
困ったように笑い
こちらに謝るように手を合わせた。


結月は思わず笑った。


紗凪が大きく手を丸にすると


遥希がこちらを指差し何かを言うと
グループ全員が一斉こちらを見た。


蒼志が
こちらに向く視線を遮るように
手を大きく振る。


遥希が蒼志をひっぱり
お店に入ってきた。