カラオケの後から
少し蒼志と会うのが気まずくなり

毎日のように紗凪からされる誘いを断っていた。



『何日も結月こないから
2人とも心配してたよっ』

紗凪が結月の頭をポンッと叩いた。

『えー?』

『蒼志くんなんて、何かしちゃったのかな
俺のせいで来ないのかなって。』

『何もしてないよって
伝えておいてー』



『…もう。
じゃあ、自分で伝えたら?』

と紗凪はピラピラと小さな紙を振った。