『叶月くんに迎えきてもらうから…
もう大丈夫だよ？』


今出来る精一杯の顔で笑った。

蒼志は少し困った顔をしたが


『わかりました。
お疲れ様でした。』

結月に頭を下げた。



結月は蒼志を見送ると
トボトボと１人で歩いて帰った。


ーー叶月の妹じゃなかったらと思うけど
そうすると、そもそも出逢ってさえもいない…
妹じゃなくても好きな人いるなら
私の入る隙はないか…


ため息を深くついた。