さくらロード

彼は一通り挨拶を終えると、先生に自分の席を案内され速やかに席に着いた。


「すごいね、かっこいいよね、鷺沼くん。ね、潤もそう思わない?」

小声で私は言った。

「お前もああいうやつ、好きなのか?」

手元にあったペンをコロコロと転がしながら潤が言った。

「別に好みとかそういうわけじゃなくて、なんていうか…姿がかっこいいなって」

「ああそう」

私の話を遮るかのように被せてきた。

「ほら、私ってあんまり自分に自信が持てないから…ああいう堂々としている人を見るとすごく素敵だなって思うの」

「ナルシストなだけじゃね?」

「わかってないなあ、潤は」

私は呆れながら言った。