「お前に、合ってると思う」

「ありがと」

否定はしなかった。

だって自信を持って好きだと言えるものの一つだから。

私は少しだけ心が軽くなった。

「センスもあるし...何より、お前のコーディネートは人を喜ばせる」

潤にそんなに褒められることがなかったせいか、言われて新鮮な気持ちになった。

私に足りなかったことが、段々と分かってきたような気がした。