そう、私は服飾系の大学に進むことになった。

元から服は大好きで、見るのも作るのも好きだった。

きっかけは友達とのショッピング。

週末に出かけた際、友達にコーディネートを頼まれた。

人の好みや雰囲気を考えるのは嫌いじゃなかった。

心が弾むのが分かった。

自分が考えたコーディネートで、人が喜んでくれる。こんなに嬉しいことはなかった。

話すことが苦手な私が、唯一自慢できることだった。