「お前のお母さんから頼まれてるんだよ。冬休みになってから更に起きないから起こしに来てくれって」

「お母さんが!?」

驚きだった。

私の母が潤にそんなことを頼むとは思いもしなかった。

改めて母は侮れないと思った。

「お前」

「なに?」

潤が真剣な声で言う。

「大学、服飾に行くんだろ?おめでとう」

「あ...」

不意打ちの言葉だった。