私は席に着き、窓を見た。

チャイムが鳴り、校門からぞろぞろと生徒が入ってくる。

こんな日が、あと半年もすればなくなるんだ…

私は途端に寂しくなった。

大人になれば、こんなに悩むことはなくなるのだろうか。

「大学生」の言葉に胸が締め付けられる。

卒業すれば、バイトだって自由に出来るしお金もそこそこ自由に使えるし行動範囲も広くなる。

楽しいことずくめなはずなのに、何故かその時が来て欲しくないと思う自分がいる。