さくらロード

思い返せば、色々なことがあった学生時代。

そしていつもそばにいてくれたのは潤と沙羅だった。

あの二人ははっきりしていて、正義感が強くて、ダメなことはダメっていう。

だから私はあの二人のそばにいて心地よかった。

「もう...あなたも卒業かあ...早いわね」

母が私の顔を覗き込みながら言う。

「そうだよお母さん、あの頃の泣き虫な私はもういないよ」

「なにを言ってるのよ。今だって泣き虫じゃない」

「そ、それは!この前観た映画に感動していただけで...」

こんな会話がなんだかくすぐったい。

「さ、早く支度していってらっしゃい。お母さんもお父さんも今日は遅くなるから、帰ってきたら戸締りしっかりね」

「はいはい」