さくらロード

「口の横、生クリームついてる」

そう言って、潤は手を伸ばして取ろうとした。

私は急いで手を払った。

「…あ、あんたにされなくても自分で取るわよっ!」

ああもう、恥ずかしい。恥ずかしすぎる。

今の自分の顔は?どんな顔をしている?

きっととびっきり恥ずかしい顔をしているに違いない。

「なんなんだろ、この気持ち」

その気持ちが何なのか、その時は気づくこともなかった。

「あー…顔、洗ってこよ」