さくらロード

サラッと、ふわふわの髪の毛が頬を撫でる。

潤が私に横たわっていた。

「…な、じゅ、…じゅ!」

「動くな。暴れると怪しまれる」

「……っ!!」

この人は本当に、ずるいと思う。わざとやっているのかは分からない。だけど、このやけにうるさい胸の音だけはどうにも出来なかった。

「きょ、距離…近いよ…」

「だから?」

こんな状態でいて何にも感じないのか、潤はさらっと言った。

「あのさ…朱里」

「な、なに…?」