さくらロード

店内には、かちゃかちゃとお皿の音と賑やかな声が響き渡る。

「メイドさん、このメニューでお願い」

「え、」

お客さんに頼まれたのは、とびっきりのスマイルだった。

こんなのアキバだけじゃないのか?メイド萌え〜のあの聖地だけではないのか?

そう自分に言い聞かせながら、私はぎこちない表情でニッコリと返した。

「…に、二度とやるもんか…」

つい声が漏れてしまった。

「朱里ちゃん、おつかれー!休憩入って大丈夫だよ!」

私は持ち場に戻り、休憩に入った。