さくらロード

「私達が今やらなければいけないことは、学園祭でしょ?それに、卒業まで思いっきり楽しめばいいだけだし」

「…そうだな」

また潤が寂しい目をする。

「さあ、あと少し!頑張らないと、ね!」

重い空気を払いのけるように私が言う。

卒業なんて、来て欲しくない。もっと一緒にいたい。

だけど私は素直になることができなかった。

「ほら、潤!あんたも手伝ってよね!」

「はいはい」

潤が少しだけ笑った。

そう、この空気のままでいたい。