卒業までに





「ほんとだよ」



恥ずかしながらもそう伝える。



ここまできたら嘘はつかない。




ちゃんと伝えなきゃ後悔するって思ったから。





「今度は俺が言ってもいい?」




抱きしめられたまま、頭上から聞こえる愛しい声に頷くと。




「俺もね、ずーっと星香が好き」





夢見たいなセリフが聞こえた。