嘘と逃避とオモイデ

………え?なんのこと?
頭のなかにハテナマークが浮かび上がる。

「ねぇ、なんの話?」

愛来汰は目を見開いた。

「音夢……冗談はよしてよ。」

昔のほわんとした愛来汰の雰囲気は消え失せ、殺気だっていた。

その愛来汰の異様さに恐怖を覚え、私は一生懸命思い出そうとした。

でも、頭の片隅にどんよりとしたモヤがかかったようで思い出せない。