私はトイレへ駆け込んだ。

扉をしめ、ガチャンと鍵をかける。

私は泣いた。
声をあげることなく静かに泣いた。

泣いていくうちに脳裏に愛来汰と颯士の顔が浮かんだ。
脳裏に浮かんだ2人はやわらかな笑みを浮かべていた。

助けて、お願い。助けて。

心の中で何度も何度もそう叫ぶ。

その叫びは2人に届くはずがなかった。