思いは海の底に沈む【完】

父はチンピラに連行されて人通りの少ないところへ行く



俺もこっそり後をつけた





「田原さん、いつになったら払ってくれるんですかぁ~?」

「待ってくれよ…。もう少しで一発当てそうなんだ…。」

『お金、いくら?これで足りる?』



男達に割って入ると

ニヤニヤして肩を触ってきた


「なぁに~?かわいい女の子連れてんの~?」

「余裕じゃないか~」



いやらしく触られた手を捻って蹴りを入れた




『申し訳ないけど、話はまた今度』

「ちっ」






男達は逃げていき、弘人さんも逃げそうになるから足を引っ掻けて転ばせてすかさず手を固定した




「いっ!何するんだ!」

『田原弘人さんですよね?俺、美代子さんの娘の湊です』

「むっ娘ぇ!?」

『まぁ、知らないと思います。知らなくても聞き流してください。話があります』

「はぁ…!?」