…本当の恋、か…。
道をのんびり歩くと反対方向の道路で美代子さんが見えた
美代子さんは男性に腕を絡ませている
俺はもう、必要ないんだ…。
人混みに紛れて美代子さんから隠れた
俺はもう、要らない……。
この世から消えてしまいそうな、胸が張り裂ける思いだった
……
…………
消えたいな
「あ、湊」
下を向いて歩いていると柊さんが近くにいた
いつの間に。
『…え?柊さんどうして?』
「いえ、お嬢様を旦那様に取られました。恐らく何日かはお嬢様は戻らないと思います」
『あはは…。月神さんって独占欲強そうだよね』
「何かありましたか?」
『え?』
「いえ。様子がおかしかったので」
『…ぁ…ごめっ…』
あ、俺…。泣きたかったのかな。
涙が溢れてくる
『…見ないで…』
情けない。いつも柊さんの前で情けない自分しか見られてない気がする
「湊、大丈夫ですよ。見てませんから」
柊さんは抱き締めてくれた
誰にも顔も見られずすっぽり柊さんの胸の中に入ってしまい
今にも崩れそうな理性が崩壊した
『おれ…っおれもう、いらないって……っ。おれ…っどこにいけば…いいっ…』
「…私もだんも緑川もいます」
『うわぁあああ!!』
柊さんの中で嗚咽を漏らす
俺が誰かの前でこんなに泣きわめいたのは初めてだった
道をのんびり歩くと反対方向の道路で美代子さんが見えた
美代子さんは男性に腕を絡ませている
俺はもう、必要ないんだ…。
人混みに紛れて美代子さんから隠れた
俺はもう、要らない……。
この世から消えてしまいそうな、胸が張り裂ける思いだった
……
…………
消えたいな
「あ、湊」
下を向いて歩いていると柊さんが近くにいた
いつの間に。
『…え?柊さんどうして?』
「いえ、お嬢様を旦那様に取られました。恐らく何日かはお嬢様は戻らないと思います」
『あはは…。月神さんって独占欲強そうだよね』
「何かありましたか?」
『え?』
「いえ。様子がおかしかったので」
『…ぁ…ごめっ…』
あ、俺…。泣きたかったのかな。
涙が溢れてくる
『…見ないで…』
情けない。いつも柊さんの前で情けない自分しか見られてない気がする
「湊、大丈夫ですよ。見てませんから」
柊さんは抱き締めてくれた
誰にも顔も見られずすっぽり柊さんの胸の中に入ってしまい
今にも崩れそうな理性が崩壊した
『おれ…っおれもう、いらないって……っ。おれ…っどこにいけば…いいっ…』
「…私もだんも緑川もいます」
『うわぁあああ!!』
柊さんの中で嗚咽を漏らす
俺が誰かの前でこんなに泣きわめいたのは初めてだった

