「…誰にも言うなよ?」

「な、何をでしょうか…」



何故だか敬語になるあたし。



「俺の見た目とか、この時間ここでギター弾いてたこととか、…これとか」



そう言って右腕を出した。
そこにはやっぱり、



「刺青…」


「そ、刺青」






牡丹の刺青があった。