重ねられた手が離れたのにほっとする。



あたし、今日で一生分ドキドキしたかも…



ちらっと彼を見ると彼は思い出したように手を叩いた。




「あっ、林…さん?」




ちがーーう!!!




「森!森 柚子羽!」





「あー、森さんね」






絶対覚えてなかった…!!