…あぁ、もうだめかも










「そんなの聞いてない…」





「…何の話?」




怪訝そうにおでこにシワを寄せた顔までどストライクとか…






「反則じゃん」





はあぁ~、とおっきなため息をついてずるずるとしゃがみこんだ。




だめだ。

今の笑顔で確信しちゃった。





この人はあたしの王子様だ…








「マジで何?具合でも悪ぃの?」





すると彼もあたしに目線を合わせるようにしゃがむ。



それからあたしのおでこに手を伸ばしてきて…





「ちょ、ちょっと!!!」