あの花火が散る前に

((数分後))


「瀬那ちゃん、入って。」


ガラガラガラ


先生とお母さんがいる部屋に戻ると


お母さんが泣いていた。


「お母さん???」


「瀬那、、、。」


心臓が驚くほどの速さで脈を打つ。


「あのね、瀬那ちゃん、」


先生が静かに口を開いた。


「瀬那ちゃんは長くてあと1年だ。」


「、、、え?」


頭が真っ白になった。


どういうこと?


私もう治らないの?