あの花火が散る前に

「んんー、、、」


朝起きるとなんだか体が重い。


熱かなあ。


そう思い、体温計で熱を測ってみたが


見事に平熱だった。


まあいっか、学校は休もう。


「お母さん、なんか調子悪いから学校休むね。」


「病院行かなくて大丈夫なの?」


心配そうに母が聞く。


「だいじょぶだいじょぶ、すぐ治るよ。」


「そう、ゆっくり休んでね。」


ドアがパタンとしまる音がした。