あの花火が散る前に

「綺麗だったね。さ、帰ろうか。」


そう言って教室に帰ろうと立ち上がる。


グイッ。


急に柊琉に腕を引っ張られた。


「え、なに?」


「黙って返すわけないだろ?」


意地悪な顔をして私にキスをする。


「ばか。かっこいいんだよ。」


私は柊琉に身を任せ、何度もキスをした。


こうして文化祭は幕を閉じた。