あなたはその日から少しずつお店に来る回数が増えた。
友達と来たり、お母さんと来たり、一人できたり。

そしてある日あなたが話しかけてきた。
「名前。
何て言うの?」

え?

「あ…
葵桜です。」

「そらちゃんか、
歳いくつ?」

「4月で二十歳です。」

「そっか。」

それから、ちょこちょこ話しかけられ
帰り際には爆弾発言した。

「実はさ、
一目惚れしたんよ。」

「あ、そーなんですか?」

「うん、葵桜ちゃんにだよ」

「え?!
私ですか?」

「そー。
彼氏いる?」

「いや、居ませんけど…」

「そっか!
なら、考えてみて。
俺と付き合うこと。」


「いや、無理です。
考えるもなにもあなたの事なにも知りません。」

「あ、そうだったね
僕は謙太郎
葵桜ちゃんの6つ上。」

『いや、だから??』
と、思いつつも
「あー、そーなんですね~」
と言うしかなかった

「また来るね」

そー言って帰っていった。