桜色レヴァリー


一通りの事を終わらせ、ベランダへ風に当たりにいく。カラカラと小気味好い音と共に生暖かい風がふわりと顔に直撃する、けれどもあまり嫌悪感はない。
柵に腕を預け視線を遠くにやると先程までいた、あの桜のイルミネーションが遠くの方で煌々と光溢れている。

「(わたしはもう大丈夫。全部過去に出来たの。)」

言い聞かせ。でなければ桜を眺めることは出来そうになくて。
夜桜のイルミネーションなんて、今も昔もわたしには縁のないことだ。そう思考でまとめ今暫し思い出しかけた記憶を小箱に押し込めきつく封をする。
わたしが桜を敬遠する理由、今も離れない強い罪悪感。
永遠に見いだせない答え。

はあと零れる溜息、今度こそぽろっと流れた雫には見ないふり。そして自問自答。

わたしはどうしたら良かったのだろうか。