ずっと。忘れたつもりでいた。
動き出した気でいた。彼をいつまでも引き摺っているということは過去に縛られている気がした。
だからいつかわたしを置いていなくなった彼を逆恨んで嫌いになってしまうんじゃないかって思えて、それが怖くて思い出さないようにしていただけに過ぎなかった。
なんて、わかっている。それは自分を守るために言い聞かせた言い訳だってことを。
嫌いになるはずがない、なれるわけがない。
だからこそ苦しいのだ。
後悔と懺悔がチラチラと桜に混じって降り続く。
がしゃんと遠くの方で大きな音が鳴る。
自転車を放り投げたのだろうか、そのままにして同時に駆けてくる足音も一緒に響きそれが近付いてくる。
気に留めず泣き明かす私の肩を暖かな何かが包みこむ。
「…なんで何時もそうやってひとりで泣くの。
あいつが心配してるよ、だから自分を責め続けないでさくら。
あれは誰のせいでもなかったんだ、仕方なかったんだよ。」
ぐっと肩に力が込められる。きっと翔ちゃんも行き場のない想いに雁字搦められているのだろう。だからこそ言わなければならない、あの時の事を。軽蔑されるかもしれない、怨まれるかもしれないけれど。
「…違う、違うの。わたしのせいなの。
わたしのせいで、ユキくんが…!」
動き出した気でいた。彼をいつまでも引き摺っているということは過去に縛られている気がした。
だからいつかわたしを置いていなくなった彼を逆恨んで嫌いになってしまうんじゃないかって思えて、それが怖くて思い出さないようにしていただけに過ぎなかった。
なんて、わかっている。それは自分を守るために言い聞かせた言い訳だってことを。
嫌いになるはずがない、なれるわけがない。
だからこそ苦しいのだ。
後悔と懺悔がチラチラと桜に混じって降り続く。
がしゃんと遠くの方で大きな音が鳴る。
自転車を放り投げたのだろうか、そのままにして同時に駆けてくる足音も一緒に響きそれが近付いてくる。
気に留めず泣き明かす私の肩を暖かな何かが包みこむ。
「…なんで何時もそうやってひとりで泣くの。
あいつが心配してるよ、だから自分を責め続けないでさくら。
あれは誰のせいでもなかったんだ、仕方なかったんだよ。」
ぐっと肩に力が込められる。きっと翔ちゃんも行き場のない想いに雁字搦められているのだろう。だからこそ言わなければならない、あの時の事を。軽蔑されるかもしれない、怨まれるかもしれないけれど。
「…違う、違うの。わたしのせいなの。
わたしのせいで、ユキくんが…!」


